TVerでの技術発信2022

こちらは TVer Advent Calendar 2022 3日目の記事です。

こんにちは、先日のInter BEEで今年最後の登壇を終えた加我です。
2022年4月にTVerのサービスリニューアルが一段落し、そこから技術組織や情報発信周りの整備に着手し始めました。今回の記事は情報発信周りについてのお話です。

ということで、TVerの技術発信において今年2022年に何が行われてきたのかを振り返ってみます。

主な登場人物

内海 (うつみ) : TVerのバックエンド担当。TVer Technologies時代からイベントへの協賛と登壇とその旗振りをやっている。主にGo界隈とJAWS-UG界隈に出没。

加我 (かが) : TVerのSRE担当。2022年1月に入社し内海と共に技術発信を頑張っている。主にJAWS-UG界隈、最近だとオブザーバビリティ・SRE界隈に出没。

社内の環境整備

これまで主に内海がよしなに調整してやってくれていた部分とまだ決まっていなかった事をドキュメント化・制度化することで、運用負荷を下げつつ他のメンバーが発信しやすい状態になることを目指しました。

TVerではドキュメント管理にConfluenceを使っており、まずはそこに技術発信用のスペースを作成して下記のようなドキュメントを作成していきました。

1. 技術発信について

TVerには放送局や広告代理店といった様々なバックグラウンドを持つ人達が集まっています。なので、いきなり情報発信やろうぜ!!!と呼びかけてもすぐに受け入れて貰えるかわかりません。

技術発信をみんなで継続的に続けていくため、下記について整理してまとめていきました。(未だにまとめきれていませんが...)

  • 最近話題の技術広報とはなにか
  • なぜ技術発信をする必要があるのか
  • 具体的に何をやるのか
  • 誰がコアメンバーなのか

2. ブログ執筆について

これまでTVer Technologiesでブログを執筆していたメンバーの所属が2021年からTVerとなり、それに伴い2022年にTVerのテックブログを新たに開設しました。

techblog.tver.co.jp

ブログは開設できたのですが、一方でTVerにおけるブログ執筆フローが決まっていなかったのでそこを整備していき、今ではみんながある程度迷わず書けるようなフローになっています。

  • ブログを公開するまでのフロー
  • レビュアーは誰なのか
  • どういった観点でチェックするのか
  • 公開後のアクション

3. イベント協賛について

内海も私もテックカンファレンスが大好きです。2人の共通の価値観として技術コミュニティには積極的に還元していきたいという気持ちがあるため、継続してイベントへの協賛を行っていきたいと考えておりました。

以前は田中CTOと内海との間で調整を行いつつ進めてきたイベント協賛ですが、ちゃんと予算を確保して計画的に進めたいとの話があり、下記について整理しつつ国内のテックカンファレンス情報については社内のメンバーからも情報を募りました。2022年と比べて2023年はある程度理想的な状況で協賛を行えそうな感じです。

  • イベント協賛のフロー
  • なぜイベントの協賛を行うのか
  • 各技術領域におけるイベント情報
  • 予算感

4. 登壇について

ひとえに登壇と言ってもいくつかバリエーションがあります。過去の経験を踏まえてまずは下記3パターンについてフローを整理して迷わないようにしました。

  1. 登壇枠があれば喋れるパターン (カジュアルな勉強会を想定)
  2. プロポーザルを提出するパターン (カンファレンスなどの大きめなイベントを想定)
  3. 登壇依頼があるパターン (お世話になってるベンダーやコミュニティからの講演依頼 / 登壇依頼を想定)

今年の実績

社内整備の話をしたところで、今年実際に何を行ってきたのかを振り返ってみます。

協賛

今年は下記のイベントに協賛させて頂きました。
カンファレンス運営のみなさまお疲れ様でした!

イベント名 日時 スポンサープラン ひとこと
Go Conference 2022 Spring 2022/04/23 シルバースポンサー Remoを活用した参加者との交流があり、オンラインカンファレンス特有の孤独感がなく楽しかったです。
SRE NEXT 2022 ONLINE 2022/05/14
2022/05/15
ゴールドスポンサー Zoom Eventsという機能でスポンサーブースを実現してたのがチャレンジングでした。
ISUCON 12 2022/07/23
2022/08/27
シルバースポンサー + 配信スポンサー + おやつスポンサー 弊社からもメンバーが参加し手に汗握る展開に。
JAWS DAYS 2022 - Satellites 2022/10/08 セッションサポーター サテライト会場最高!!!

Go ConferenceやISUCONについては主に内海が、SRE NEXTについては主に私が、JAWS DAYSについては2人で一緒に進めていきました。

前述の通り技術コミュニティには積極的に還元していきたいというのが前提にあるわけですが、イベント・カンファレンスへのスポンサー申し込みが確定する瞬間というものはいつでも嬉しいものです。イベントを盛り上げるためになにするかね?と相談してる時は無限にアイディアが出てくる気さえします。

登壇

今年は下記のイベントにて登壇させて頂きました。
お声がけしてくれたNew Relic様、プロポーザルを見て採択して頂いたカンファレンス運営のみなさま、ありがとうございました。

イベント名 日時 登壇者 発表の概要 ひとこと
New Relic One どう使ってる?メディアビジネス4社での実践事例 2022/01/20 加我 TVerにおける今後のNew Relicの活用方針について 入社する前から登壇が決まってました。
Observability Conference 2022 2022/03/11 加我 TVerにおけるNew Relicを活用したオブザーバビリティについて (おそらく)初めてプロポーザル提出から登壇という流れを経験しました。40分枠だったので過去一番辛かったです。
SRE NEXT 2022 ONLINE 2022/05/14
2022/05/15
加我 TVerのサービスリニューアルにおけるシステム変更・内製化について 内製化の課題感やアプローチについて共感してくれる方が多くて嬉しかったです。
Developers Summit 2022 Summer 2022/07/21 内海 & 加我 少数組織でサービス開発する上でのNew Relicの活用方法について 事前収録でしたが、初めて2人で登壇したのが新鮮でした。
JAWS DAYS 2022 - Satellites 2022/10/08 黒瀬 TVerにおける検索とAmazon OpenSearch Serviceの活用について 黒瀬が自主的に手を上げて登壇してくれたのが最高でした。
Inter BEE 2022 2022/11/16 加我 地上波とインターネット配信の技術的な違いや難しさについて 事前収録かつ対談形式という初めての経験でした。スタジオ収録はテンションが上がります。
Media-JAWS #9 2022/11/17 加我 ↑のダイジェスト版 数年ぶりにオフラインの人前で話しました。リアクションがあるというのは嬉しいものです。

前述の登壇パターンでいうと 登壇依頼があるパターン がほとんどで、他のケースについてはほぼ機会がありませんでした。2023年はプロポーザルを要するパターンについても増やしていきたいところです。
みんなにはぜひ大舞台で喋って貰いたい or 私も喋ってみたいので、来年は社内の経験豊富なメンバーで壁打ちやフォローをしつつ、プロポーザルを出せるような組織を目指していきます。

執筆

普段データ周りの対応をしている森藤がSoftware DesignにてSQL関連の記事を執筆してくれました。対応お疲れ様でした!
私自身は執筆の経験がないのですが、やり取りを見ているとなかなかに大変そうで頭が上がりません。執筆のお声がけをしてくれた技術評論社様、ありがとうございました。 (本は私も買いました)

techblog.tver.co.jp

ノベルティ

この記事で語りたいところではありますが、TVerノベルティについては 技術広報 Advent Calendar 2022 の16日目の記事で書く予定ですのでお楽しみに!

qiita.com

来年に向けて

今年頑張ったみんなのおかげでTVerには情報発信を行うという文化の芽が出たと思っております。
来年は社内のメンバーが技術発信しやすいような環境を目指し、みんなが登壇に挑戦できるようサポートしつつ「技術発信をみんなで継続的に続けていく」ための1年にし、しっかりと文化として根付くことができるよう頑張ります。

最後にお決まりのフレーズではありますが、TVerでは様々なポジションを募集しております。
技術的な情報発信を行い、ぜひ一緒にTVerとメディア・放送業界を盛り上げていきましょう! tver.co.jp