Inter BEE 2022 参加レポート & Media-JAWSで登壇してきました #interbee2022 #mediajaws

こんにちは。放送・メディア業界 1年目の新人 加我です。

この度 Inter BEE 2022 と、同会場で開催された Media-JAWS に参加してきましたのでブログにて共有させて頂きます。

Inter BEE について

放送・メディア業界のフラッグシップイベントである Inter BEE がどういうイベントなのかをまるっと引用します。ちなみに私は今回が初参加となります。

今年で58回を迎えるInter BEEは歴史と実績に裏づけされた、日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展として、コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会する国際展示会です。 アフターコロナ時代におけるメディア産業の新たなユーザエクスペリエンスを提示する展示会として、「コンテンツ」を中核に位置づけ、コンテンツを「つくる(制作)」「おくる(伝送)」「うける(体験)」の技術要素を網羅した「メディア総合イベント」に変容することを目指し、開催いたします。 Inter BEEは、プロフェッショナルのニーズに応え、国内外のマーケットを視野に入れつつ、業界情報を着実にターゲットへ発信し、出展者と来場者の皆様にとって、効果的で有意義な情報交流やビジネス創出の場をご提供してまいります。

www.inter-bee.com

幕張メッセでの開催が11/16から11/18の3日間だったのですが、11/15から前泊しつつ最終日の11/18までフルで滞在させて頂きました。快くイベントに参加させて頂いた会社の皆様に感謝です。

参加の目的

下記の3つのため参加しました。

1. 放送業界を知る

もともと私は Web 業界出身なので TVer を取り巻く放送・メディア業界に関しては全くの素人です。放送の仕組み、設備・機材、さらに言えば技術的な業界用語の何もわかっていないド素人です。ですので、展示ブースの方や一般参加されている方と交流することで、少しでもこの業界の事を知りたいという思いから勉強として参加してきました。

2. New Relic 様とのセッション

11/16 11:30 - 12:30のオンライン枠で New Relic 様と「TVerにおけるインターネット配信の視聴体験とパフォーマンス安定化への取り組み」というタイトルで登壇させて頂きました。
こちらは事前収録のため Inter BEE 2022 のサイトから動画を視聴することができます。会期中はちょいちょい New Relic 様のブースに遊びに行き、居合わせた来場者の方とちょっと話してみるなどをしていました。

www.inter-bee.com

資料はこちらです。 speakerdeck.com

3. Media-JAWS の開催 (後述)

Inter BEE 2022 に合わせて放送業界向けの Media-JAWS を reboot しようという話があり、運営メンバーかつ LT 登壇者として現地参加しました。
本来であれば弊社の須賀取締役の登壇を見たいと思っていたのですが、Media-JAWS と裏被りしてしまったので泣く泣く諦めました・・・。

会場の様子

まだ完全な規模感ではないと思いますが、コロナ前の大規模展示会が少しずつ戻ってきていることを実感しました。

久しぶりの展示会参加ということもあり、久しぶりに見る各社ブースの派手さと眩しさに驚きました。さすが放送業界のフラッグシップイベント。プロ用の機材なんて触る機会がないため、カメラが趣味の私は各社ブースで目をキラキラさせながら機材を触らせて頂きつつお話を聞かせて貰いました。Nikon 様のブースでは Z9 とアタッチメントを組み合わせたプロ機材に触れ、 SONY 様のブースでは報道用のでかいカメラを担がせてもらいました。

Nikon様のブースでの展示

ちゃんと仕事用のインプットもしないとなと思っていたところに放送関係の仕事をされている JAWS-UG 界隈の知人が来ていたので、彼について回ってブースの紹介や放送局の方をご紹介頂き、多少なりともコネクションの構築や技術的な知識をインプットできたはずです。

ちなみにこちらは展示場入ってすぐの場所に設置してあった IP パビリオンというエリアです。サーバーラックにネットワーク機器とサーバーらしきものが見え、マスター・共通基盤・制作サブという札が貼ってあります。
www.inter-bee.com

パッと見何がなんだかサッパリわからなかったのですが、番組ができるまでの流れを知人に教えて貰い、それを踏まえた上でこれらの機材がどういう役割でどういうオペレーションが行われるかなどを教えて頂きました。当たり前ですが業界1年目は勉強だらけです。

昔はアナログ放送時代の流れで「主調整室」と呼ばれていました。その上流のスタジオには「副調整室」と呼ばれるコントロールルーム(サブコントロールルーム)がいくつもあって、その"サブ"を束ねる意味で"マスター"(マスターコントロールルーム)と呼ばれるようになりました。 デジタル化になって信号精度が高まり、機器を調整する機会が減ると、マスターは次第に"主調整室"という意味合いが薄れ、かわってCM、データ放送、字幕などを総合的に取り扱う業務が中心となったことから「メディアセンター」と呼ばれるようになっています。 www.nitro.co.jp

いつもお世話になっている New Relic 様もブースを出展しており、弊社の事例を聞いた来場者の方が New Relic のサービスに興味を持って頂けたという嬉しい話も聞くことができました。知人を New Relic 様に紹介し、みんなでオブザーバビリティやっていきましょう!と会場で盛り上がっておりました。

New Relic 様のお隣には一般社団法人IPTVフォーラム様がブースを出展しており、地域情報や防災情報を発信するプラットフォームの説明などをされていました。ブースにはマスコットのonちゃんがいて和やかな雰囲気でした。

AWS 様のブースには登壇ステージと複数の出展ブースがあり、ステージでは各サービスの活用やアーキテクチャなどについての発表が、ブースでは AWS 様を含めた複数の会社がサービスの紹介を行っていました。
特に「視聴者の体験を可視化・安定化させたい」という私の課題・悩みにマッチしそうなブースがいくつかあり、製品の特徴や導入方法などを軽くヒアリングさせて頂いたりしました。せっかく展示会に来たのですから何かしらインプットすることが大事なわけです。

aws.amazon.com

幕張メッセ内の別の会場では日本民間放送連盟による民放技術報告会というものが開催されておりました。こちらは学会に近い雰囲気で成果発表を行う場所とのことで、リアルタイム配信やクラウド関連の話題が多かったので少しだけ参加しました。拍手していいのかさえ悩むくらい自分には堅い雰囲気でした。

j-ba.or.jp

Media-JAWSについて

JAWS-UG (AWS Users Group – Japan) には様々な支部が存在しており、その中で放送・メディア業界向けの支部がこちら Media-JAWS となっております。

media-jaws.doorkeeper.jp

コロナ禍や運営メンバーの多忙等で開催が行えていなかったのですが、今回の Inter BEE をきっかけに reboot しようということで私も運営メンバーとして参加させて頂きました。AWS 様のプライベートセミナーとして会議室を使わせて頂き、そちらで第9回 Media-JAWS を開催するに至りました。

media-jaws.doorkeeper.jp

実はこちらのイベントページ公開の時点で11/16の登壇資料は完成しており、せっかくだし 資料を流用して LTやっちゃうか!ということでLT枠にて私も申し込んでみました。
オフラインの壇上で話すのは何年ぶりだろうと懐かしくなりながらお話させて頂いたのですが、マスクをしていると酸欠になるのは盲点でした。常に深呼吸くらいの気持ちでハァハァ言いながら15分枠を30分で着地させることに成功しました。何がダイジェスト版や。ちょっとくらいオーバーランしても良いよとは言われておりましたが大変申し訳ありませんでした。

既に配信のアーカイブは公開されており、酸欠で苦しむ私の姿を確認することができます。

www.youtube.com

現地会場でも多くの方に参加して頂きました。日頃からお世話になっている会社の方とディスカッションしたり、テレビ局の方から今後の○○○ (ナイショ) についてご要望を承ったり、登壇者同士で懇親会をしたりと、 100回の参加より1回の登壇 だなぁとしみじみ感じました。

まとめ

初参加だった3日間の Inter BEE 2022 ですが、会期中は多くの方と知り合い、多くの人と悩みを共有し、そして多くの事を学ぶことができました。改めてオフラインイベントや大規模な展示会に参加することの楽しさや重要さを思い出せた気がします。業界初心者の私に色々と教えてくれた諸先輩方、ありがとうございました。これからも技術で放送・メディア業界を盛り上げていきましょう!

ちなみに100枚ほど持参した名刺は残り30枚ほどまで減っておりました。