こんにちは。TVerの技術発信担当 & 盛り上げ担当の加我です。
先日 4/20, 4/21 にAWS Summit Tokyo 2023が開催されました。
前回の記事 でも少し触れましたが、私は2017年ぶりの参加ということで今回の参加を振り返っていきます。
AWS Summit Tokyoとは
テンプレなので書いておきます。
AWS Summit とは? AWS Summit は日本最大の 「AWS を学ぶイベント」です。クラウドコンピューティングコミュニティが一堂に会して、アマゾン ウェブ サービス (AWS) に関して学習し、ベストプラクティスの共有や情報交換ができる、 AWS に興味がある全ての皆様のためのイベントです。AWS Summit では、業種や業界、AWS クラウドの経験を問わず、幅広い対象者に向けて 150 以上のセッションや 180 以上の EXPO コンテンツ(展示やハンズオン、AWS エキスパートに相談できるコーナーなど)をご用意しています。ご自身の興味や経験に合わせて、自由にセッションや EXPO コンテンツを組み合わせてイベントをお楽しみいただけます。
私にとってのAWS Summit Tokyo
AWS Summit TokyoがAWSの学びの場であり、ベストプラクティスの共有や情報交換に有益な場であることは間違いありません。以前に参加した時はずっとセッションを聴いて内容をメモしたり、セッションの中から自分が実践できる内容が無いかを考えて持ち帰ったりすることもありました。
今回のAWS Summit Tokyo 2023はコロナ禍によるオンライン開催を経て久しぶりのオフライン開催です。オンライン開催で知り合った方も数多くいます。ですので、今回はセッションをじっくり聞くよりも色々な方とコミュニケーションしたいと考え、Developer LoungeにあるCommunity Kiosk周辺をうろついておりました。
ちなみにイベントには業務として参加させて貰っておりますが、そうである以上は多少なりともインプットとアウトプットが必要です。そのため、とりあえずこの辺はやれそう & やっておきたいと考えつつ参加していました。気持ちの上でのロールの比率としては技術発信担当が7割、SREが3割くらいの人格での参加となりました。
1. TVerの技術組織に興味を持って貰う
先日のプレスリリースの通り、TVerは2023年3月に月間動画再生数が初めて3億回/月を突破し、アプリの累計ダウンロード数が6,000万を突破するなど、非常に多くのユーザーに利用して頂いております。
一方で、TVerに携わってる人はどのくらいの人数規模なのか、その中で技術組織はどれくらいの規模なのかを知っている人は多くないと思います。私も以前の登壇では「少人数組織での開発」としか表現しておらず、技術組織のどのロールにどれくらいの人数がいるのかという詳細まではお話できておりませんでした。
そんな中、今回お会いした人から「実際TVerはどのくらいの人数で開発・運用しているんですか?」という質問を多数頂きました。TVerの技術組織に興味を持ってくれて非常に嬉しく思う一方で、そこに関する情報発信が全然できておらず申し訳ない限りです。直近でTVerの会社紹介資料のアップデートを検討しており、引き続き情報発信していく次第です。
また、昨年であれば「TVerの人は中で何をされてるんですか?」「TVerってエンジニアがいるんですか?」と聞かれることも少なくありませんでした。しかし、情報発信を続けて1年経ち、今年は「TVerには技術組織があり、WebサービスにAWSを使い、データ分析にGCPを使っているらしい。モニタリングにはNew Relicというサービスを使っているそうだ。」というレベルまで認知して頂けるようになりました。嬉しいことにAWSの長崎社長による基調講演ではTVerのロゴを掲載頂いております。
昨年はTVerでの取り組みをAWSの事例として掲載頂いたこともあり、引き続き精進してまいります。
2. 自社の課題を解決できそうなサービスやソフトウェアを探す
今回のAWS Summit Tokyo 2023ではオフラインのスポンサーブースが復活しました。私が最後に参加した2017年と2023年とでは技術トレンドが全く異なっているため、出展している企業も傾向も全く異なっているはずです。なので、スポンサーブースで技術的なトレンドを抑えたり、ノベルティを貰ったり、 事例説明やQ&Aから情報をインプットするのは個人的にとても楽しみなコンテンツのうちの1つです。最近特に興味があるのがオブザーバビリティの領域とプロダクトセキュリティの領域なので、そこのサービスを提供しているベンダーに話を聴きに行きました。
普段業務でも携わっているオブザーバビリティ領域ですが、過去所属していた会社で利用していたDatadog、現在利用しているNew Relic、今回初めて見かけたDynatraceのブースがトライアングルで配置されており、攻めたブースの配置になっていると関係者の間で話題になっていました。自分は各SaaSベンダーに対してフラットに接しているので、DatadogからTシャツを、New RelicからネックピローとTシャツを、Dynatraceから大きなトートバッグを頂きました。当然ですが、機能比較やトレンドの聞き込みなども忘れておりません。TVerで改善したいと考えているフロントエンドモニタリングについて各社がどのような取り組みをしているのか、今後のロードマップはどんな感じなのかヒアリングしたりしていました。
また、プロダクトセキュリティ領域も興味がある分野の1つです。最近は他のタスクで手一杯なのでやれていないのですが、まだまだ改善の余地があるTVerのプロダクトセキュリティ領域の課題に対し、何を使ってどう改善するかという情報のインプットだけはしておきたいと考えていました。そこで気になっていたのが噂のSnykです。
知人のセキュリティエンジニアから軽くSnkyの紹介をして貰ったのでサービス自体は存じ上げており、New Relicの脆弱性管理機能 (Vulnerability Management) がSynkと連携できることも知っていたので、導入の可否はさておき判断材料としてインプットしようと思いスポンサーブースでヒアリングさせて頂きました。
3. 社内のエンジニアを社外の人に紹介する
AWS Summit Tokyo 2023 開催直前の記事にてTVerのエンジニアが5名参加する旨をお伝えしましたが、その中にはAWSやJAWS-UGに馴染みの薄いメンバーもいます。そのようなメンバーに色々な方(AWSの方、JAWS-UGの方、ベンダーの方)を紹介することで、今後の開発やアウトプットのモチベーションになればと思い少しだけお節介させて貰いました。このような取り組みの結果は直近すぐに効果を発揮するものではなく、いずれ芽吹いてくれれば嬉しいなくらいの思いです。
前半まとめ
ということで、久しぶりに現地で参加したAWS Summit Tokyo 2023について書きました。
今年は潔くセッションの聴講を諦めて、コロナ禍で全然お会いできていなかった方と話したり、スポンサーブースの方と情報交換したり、JAWS-UGのコミュニティブースで話したりと、コミュニケーションに重きを置いた参加となりました。転職された方、ライフステージが変わった方などと多く交流することができ勉強になりました。関わって頂いたみなさま、ありがとうございました。
このコミュニケーションに重きを置いたイベント参加は後編のAWS User Group Leaders Summit編に続きます。