はじめまして。 TVer でプロダクト戦略を担当しているオノデラです。
普段は、サービスの向上に必要な分析をしてくれているメンバーと会話しながら、戦略や施策を考えて、エンジニアと共にサービスをアウトプットしていっております。
TVer Advent Calendar 2022 25日目の記事ですが、気負わず TVer の 2022 年を個人的に振り返ってみて、2023年に向けた個人的な目標をしたためてみたいと思います。
※ こちらの記事は 会社の意見・方針を反映したものではありません。あくまでも個人の意見・感想ですので、ご了承ください。
なんといってもリニューアル
2022年はなんといっても TVer のリニューアルが大きなイベントでした。 表立って言えないこともあるのですが、とにかくいろんな意味でメンバーといろんな経験をしました。
サービス上はデザインが変わった、UI が変わったという感じなのですが、実際には様々なリニューアルをしていました。 リニューアルの概要はこちら。
リニューアルのメインの目的としては
- コンテンツデータ構造の刷新
です。 TVer はサービスが開始してから順調に成長してきたのですが、コンテンツデータ構造が古くなってきており、サービスグロース / サービス運営に対するブレーキになりかねない状態に陥っていました。 2020年7月に株式会社 TVer になり、今後さらに成長するためにはそれらを解決する必要があったと理解しています。
ただし…根幹であるデータ構造が変更になることで…
- ユーザー向けサービス
- 運営向けサービス
- その他
- 非機能要件の再定義とそれに準拠するための開発
- システム刷新のため各種運用の再構築
のような、ほぼ全方向のリニューアルが必要になりました。 その他に新規サービスの開始として
- TVer ID サービス
- リアルタイム配信
- プレイヤー開発
- リアルタイム配信向けコンテンツ受領システムの追加
などがありまして、書ききれないくらいのプロジェクトが走っておりました。 （多分、TVer というサービスを運営するためのほぼ全てのものが新しくなったと思います）
完璧なリニューアルだったかというと、そうでなかったと思います。 言い訳はいくらでもできるのですが、リリースまでに十分なクオリティまで到達できなかったモノはたくさんあることは事実で、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ユーザー含め各方面から厳しいご指摘をいただきました。それは単にボクラが至らなかったんだと思ってます。
リニューアル直後
厳しい指摘は続きましたし、課題は山積みでした。 刷新されたシステムの運用はリハーサルしていたものの苦慮するところはありましたし、新しくなった機能にユーザーや関係者の理解を得ることができませんでした。（例えば、想定していた UX/UI のアンマッチやコミュニケーションの不足など）
対応が遅いなどのご意見もいただきました。
みんな自認しているので痛いほどわかるのです。言い訳はできません。
だからこそ、メンバーみんな真摯に課題に向き合い、今できることを確実に解決してきました。
まだまだ様々な意見や到達できていないモノはありつつも、安定的なレベルまでもっていったのが今年前半までのお話です。
ポストリニューアル
後ろ向きな話ばかりしていますが、秋くらいからリニューアルの効果も出始めます。
データ構造を変えたことやデータ分析手法を変えたことによりコンテンツやデータをより分析しやすくなりました。それによりユーザーがTVerに期待していることを今までより理解できるようになりました。
バックエンドのパフォーマンスが向上し、柔軟性をもったインフラに変えたことにより、ユーザーアクセスの大規模集中によるスパイクがあっても安定的にサービスを提供できるようになりました。
アプリのクラッシュ状況やその原因、パフォーマンスを計測することを明確に体系化したので、アプリ品質の改善にその内容を直結させることができるようになりました。
アルゴリズムで動作する機能やユーザーデータをサービスに還元する機能についてはチューニングしやすくしていたため、ユーザーボイスの反映含めて精度向上を図りやすくなりました。
TVer ID のサービス理解が進み、ユーザー体験が向上しました。
- さまざまな運営が安定化したことにより、各部署の連携がスムーズになりました。
- リニューアル時に期待して実装したサービスの利便性を理解してくれるユーザーも増えました。
- などなど
これらはもちろん仕組みだけのものでなく、メンバーみんなのコミュニケーションの改善意識があったためではありますが、システムやサービスがある程度安定化したことによるメンバーのマインドの変化があったのは確かだと思います。
この記事書いてる現在
現状でも「そもそも当たり前にこの機能があるべきだろ！」というものが実装できていないモノがあるので、それは引き続き開発を進めています。
その一方で、現在の TVer の状況を把握し、リニューアル時に立てたコンセプトを軌道修正し、アップデートしたコンセプトを掲げて動き出そうとしています。 リニューアルを終え、新たな問題もありますが、それらを解決しつつ、中長期でのサービス計画・開発も進み始めているのが現状です。
2022年はとても難しい時期を過ごしましたが、それを乗り越えて新たに視野を確保して動き出そうとしているところです。
2023年
TVer のミッションはこちらです。
改めてTVerのミッションを達成するためには何が必要なのか、どのようなカタチなのか、何を求められているのか、をしっかり考え、それに向かってアクションをとっていこうと考えています。
- 「いつでも、どこでも」コンテンツを楽しめる状況を作り出す。
- みたいものをすぐ見れるようにする。
- より楽しめるコンテンツやサービスを提供する。
といった TVer のコアサービスを強化できるようにしたいと考えています。 また、「テレビを開放する」とはなにか、という問いに対しての答えをサービスとしてアウトプットしていきたいと思います。
TVer は国内ではたくさんのユーザーに使っていただいている大きなサービスになりました。
さいごに
2022年は事業拡大に追いつくために、一緒に働くメンバーも増えて、組織が大きくなっていきました。 それでも現在のサービス規模を考慮するとまだまだ仲間が足りません！ エンタメが好きだ、社会的に意義ある仕事がしたい、というような仲間を募集中です！！
読みにくい記事を最後まで読んでいただいてありがとうございました。 みなさんにとってよりよい 2023 年になりますように！
Merry Christmas ! & Happy New Year !
