こんにちは。TVerでオブザーバビリティ勉強中の加我です。
掲題のとおりですが、Software Design 2023年6月号 「監視で終わらせない 改善につながるオブザーバビリティ」の第3章にて「UX向上につながるオブザーバビリティの導入と活用」というタイトルで寄稿させて頂きました。このような機会をいただけた技術評論社様に心よりお礼申し上げます。
初めての寄稿と不安
私はブログへのアウトプットや登壇の経験はありますが、技術書の執筆・寄稿を行った経験はありません。今回が人生初の経験となります。寄稿するにあたり、どのような作業があり、どのように編集者の方とやり取りし、どの段階で完成になるのかというフローも全く存じ上げおりませんでした。そんな素人の私に対し、0から丁寧に細かく説明をして頂いた技術評論社 編集部の吉岡様にはとても感謝しております。昨年末にSQLをテーマにした記事を寄稿している データチームの森藤さんからも細かなサポートを頂けたのでなんとか期間中での校了に至ることができました。
私の中では執筆・寄稿というものは実力のある著名なエンジニアが行っているという印象があり、技術評論社様から寄稿のご相談を頂いた時には嬉しかった反面「なぜ自分が...?」と正直戸惑う部分もありました。特にオブザーバビリティという領域に関してはGoogleの方やSplunkの方がご活躍されているのを存じ上げていたので一瞬だけ萎縮しつつも「今回はTVerというサービスでの取り組みについて興味を持って頂いているのだ」とポジティブな気持ちに切り替えて取り組むことにしました。
今回の寄稿は分量でいうと1ページあたり1200文字 * 8ページ = 9600文字です。数字だけ見ると本当に書けるのか心配になる分量でした。しかし、最終的には冗長な文章や表現を削る方が大変だったので、編集部の吉岡様が言っていた「その分量を書き上げるよりも、書き上げた後に分量を減らす方が大変かと思います」というのが見事に当てはまりました。文章の中から不要な部分や冗長な言い回しを削除して密度の高い文章に整えるという経験を今回得ることができました。
スケジュールや執筆中の話
Software Design 2023年6月号はGW前の入稿となるらしく、通常よりスケジュールがタイトである旨が伝えられて一瞬不安になりました。場合によってはAWS Summit Tokyo 2023に作業が被ってしまう可能性もあります。とはいえ、商業誌にTVerの技術組織での取り組みが掲載されるというのは大きなメリットがあると考え、期限内で絶対に校了するため他のタスクより優先度を上げて取り組ませて欲しいと上長に相談してみたところ、快くOKを出して頂きました。理解があり本当に助かっております。
参考までに今回どのようなスケジュールで作業が行われたのかを記録しておきます。途中で2回の執筆缶詰がありますが、これは私が登壇資料を作る際に必要なプロセスとなっています。ホテルに籠もることで様々な誘惑を断ち切って目の前の資料に集中することができます。作業が煮詰まったらサウナでリフレッシュすることで新たな気づきや閃きを誘発させることが可能となっております。 (もちろん個人差があります)
日付 | イベント |
---|---|
3/20 (月) | 技術評論社様から寄稿のご相談 (メール) |
3/27 (月) | 技術評論社様とオンラインMTG |
4/3 (月) | 記事の見出し提出 |
4/8 (土) | 執筆缶詰 in スカイスパYOKOHAMA |
4/14 (金) | 草稿 (下書き) の提出 |
4/15 (土) | 執筆缶詰 in ライオンサウナ新橋 |
4/17 (月) | 原稿の社内レビュー |
4/18 (火) | 完成原稿の提出 |
4/24 (月) - 4/26(水) | 著者校正 |
4/27 (木) - 4/28(金) | 修正確認 |
余談ですが、この時期はイベントラッシュでこのような感じでした。完成原稿の提出が1日でも遅れていたらAWS Summit Tokyoと被って参加できていなかったかもしれません。
日付 | イベント |
---|---|
4/19 (水) | AWS Summit Tokyo 2023 前夜祭 |
4/20 (木) | AWS Summit Tokyo 2023 Day1 |
4/21 (金) | AWS Summit Tokyo 2023 Day2 |
4/22 (土) | AWS User Community Leaders Summit |
4/25 (水) | Media-JAWS #12 |
最後に
ということで、今回はSoftware Designに寄稿したというお話でした。拙い文章かもしれませんがお手にとって頂けますと幸いです。
この時期に執筆へ多くのリソースを割くことを許可してくれた開発チーム、執筆初心者の私に進め方やレビューで手厚くフォローしてくれた森藤さん、表現に悩んでいた箇所へ的確な指摘をして頂いた技術評論社の吉岡様、大変お世話になりました。
記事の方にも書きましたが、TVerではオブザーバビリティの実現およびユーザー体験の改善に力を入れておりまだまだ道半ばです。「正直ちょっと興味がある」「自分も活躍できそう」「私が一番オブザーバビリティを上手く実現できるんだ」というみなさま、カジュアルにお話するところからでも構いませんのでご検討下さい。
おまけ
寄稿を引き受けた3日後、自分だけ原稿を提出できずに特集をまるっと落とすという悪夢を見ました。プレッシャーとは上手く付き合っていきたいものです。