テレビとTVerと私

1、はじめに

皆さん、こんにちは、3月からコネクテッドTVタスクにJoinし、ビジネス領域を担当している井出と申します。

この記事は、TVerアドベントカレンダー22日目の記事です。

qiita.com

2、今日は何の話を?

突然ですが、皆さんはテレビという言葉からどういった言葉を連想されますでしょうか。

いわゆる、ドラマやバラエティなどの地上波の番組を思い浮かべる方もいれば、テレビという機器を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。 (昨今は、テレビを持っていない方や、モニターや、プロジェクターなどで代用している方もいると思います。)

今回は、いわゆる地上波を指すテレビではなく、 機器でいうテレビ、その中でも、 『コネクテッドTV』についてお話ししたいと思います。

このブログに書いてあること

  • コネクテッドTVの定義や、概要
  • TVerにおけるコネクテッドTVに位置付け
  • 私の部署の業務内容や今後の展望

3、コネクテッドTVとは

コネクテッドTVとは、テレビ自体がインターネットに接続されているスマートテレビはもちろん、 Fire TV、Chromecastなどのストリーミングメディアプレイヤー、 PlayStationXboxなどのゲーム機、プロジェクター、セットトップボックスなどの外部機器を接続している場合のテレビも含んでいるものを指します。 (※TVerはゲーム機にはまだ対応しておりません、ごめんなさい!)

自分の家のテレビや、モニターがインターネット接続に対応していない場合も、外部機器を接続することで、コネクテッドTVとして、動画サービスなどのエンタメを堪能することができます。

コネクテッドTVの広告について

下記の記事を引用させていただくと、 www.screens-lab.jp

米国では、

先行している米国では、2020年のeMarketerの調査によると、2024年までには182.9億ドル(約2兆3800億円※)に達すると予測されています。 ちなみに2021年の米国の総広告費はおよそ2800億ドルと推計されており、コネクテッドTV広告はその4%程度を占めることになります。

日本では、

日本におけるコネクテッドTVの広告市場も順調に拡大しています。今年2022年の3月に発表されたSMN、AJA、デジタルインファクトによる調査結果によると、2021年のコネクテッドTVの広告市場規模は344億円。 米国に比べると金額的にはまだまだ小さいものですが、前年比で337%の成長をみせています。新型コロナウイルスの流行で、コネクテッドTVの視聴が拡大したこの年、広告市場も大きく伸びました。 今後もさらなる成長が見込まれています。2025年には1695億円と、約5倍もの成長が予測されています。

と、期待されている広告出稿先であるといえそうです。

4、TVerとコネクテッドTV

それでは、TVerにおけるコネクテッドTVとの関わり方についてご紹介したいと思います。

対応状況は?

TVerがコネクテッドTVに対応したのは、2019年4月で、当初はFire TVシリーズソニー社製のAndroid TVだけでしたが、 スマートテレビで9社、ストリーミングメディアプレイヤーで2社、プロジェクターで3社、セットトップボックスで3社と 大幅に増え、 現在では、リンク先の通り多くの機器に対応しています。 現在も日々対応機器を拡大すべく、取り組んでおります。 過去に遡って対応させていただくこともあるので、もしかしたら、今まで諦めていたあなたの機器も対応しているかもしれません。 ぜひチェックしてみてくださいませ! https://help.tver.jp/hc/ja/articles/222120868

こちらでは接続方法などもご案内しています! tver.jp

TVerにおけるコネクテッドTVの立ち位置

今では、リリース当初1.9%ほどだったデバイス別再生割合は、2023年1月には、31%達し、15倍以上に成長しました。

tver.co.jp

TVerを使う3人に1人は、コネクテッドTVを利用して、視聴しているということになります。 現在では、 コネクテッドTV領域でのビジネスをさらに強化すべく、コネクテッドTV専門部署もできました(冒頭にも触れましたが、私もそこに所属しております)

5、コネクテッドTVタスクとして

タスクとはTVer内の用語で部署を指しています。

ここまでコネクテッドTV、また、コネクテッドTVとTVerについて触れてきました。 次に、コネクテッドTVタスクとして、個人として、今後どうコネクテッドTVと関わっていくかについて書いていきたいと思います。

コネクテッドTVタスクが取り組んでいること

コネクテッドTVタスクは、コネクテッドTVの普及率の増加も伴い、テレビ業界のビジネスをより発展させていく中で、これからは配信にも力を入れていく必要があり、スマートフォンタブレットやPCとは別に、コネクテッドTVを独立した領域として切り出し、専門的に対応していこうと、チームが立ち上がりました。 一つの部署にCTVの交渉役や、ビジネスを検討するなどをするビジネス担当と、開発のディレクターによる技術担当に分かれておりまして、簡単にいうと、 マーケティングと開発を1部署で行なっている小さな会社のような構成になっています。

ビジネスチーム(仮)が何をやっているか

※明確なチームとして分かれているわけではなく、担当しているだけなので、(仮)と書いています。

開発チームについては、ここで詳しく話しているようなので、この場では、ビジネス担当側が何をやっているかについて話しておきたいです。 note.com

ビジネスチームは、

  • 各メーカー様とアライアンスの調整
  • コネクテッドTV領域の外部へのマーケティング活動全般
  • 社内のCRM担当との調整

などを行なっております。

全てを説明すると多岐にわたっていきますし、一般的なマーケティングの話と変わらない部分もあるので、 特殊性がありそうな部分だけ触れていきたいと思います。

コネクテッドTVのマーケティングについて

1、SNS広告や、パートナー様出面での訴求について

コネクテッドTVを擁する各メーカーさんとは、協業によりTVerを使ってもらえるユーザーさんの獲得を行っています。 獲得するための枠は、多岐に渡りますが、 認知獲得を目的にする場合とユーザーさん自体の獲得を目的とするものに、大別されます。

YouTubeや、Xなどを活用して、認知を獲得することを試みたり、ユーザー獲得をすることまでは、一般的なWEBサービスなどのマーケティング手法と同様です。

ただ、YouTube、Xなどは、スマートフォンアプリや、PCサイトなどに直接遷移することで獲得までできますが、 コネクテッドTVでの利用を目的とする場合、なかなか直接遷移させることができません。 そこで、登場してくるのが、 アライアンスパートナーであるデバイスメーカーさんが持っている媒体(アプリが並んでいるHOME画面など)です。

例えば、こんな媒体があり、

advertising.amazon.com

TVerとしては、 単一の作品を訴求したり、TVerサービス自体を訴求することで、TVerをお使いいただけるようトライアンドエラーを繰り返しています。

もう少し、私が考えていることに触れると、 そもそも、TVerをテレビで使いたいなと思っているか、 もっというとTVerをテレビで使えると知っていないと、 コネクテッドTV上の広告で、TVerの広告をみても、 ピンときません(TVで見られると思っていないので、起動しようという動機付けに至りません)。

コネクテッドTVでTVerが利用できることの認知向上は、 何もせず、そのまま待っていても、 爆発的な何かが起きない限り、大きく伸ばすことはできません。 そのため、認知向上施策を日々実行、検討しております。 その件はいつかまた書き残したいと思います。

2、各メーカー様リモコンボタンについて

皆さんのお持ちの端末にも、動画配信アプリへダイレクトにアクセスできるボタンがついている場合もあるのではないでしょうか。 いつからそう言った取り組みが始まったのかと調べたところ、 どうやら、日本では、2015年から取り組まれているようです。 toyokeizai.net

テレビリモコンに専用ボタンを設置した先駆けはアメリカのネットフリックスだ。同社は2011年、北米市場で発売されたスマートテレビなどのリモコンに自社ボタンの設置を開始。日本市場向けにも、日本でのサービス開始前の2015年2月から、東芝が販売する一部機種が早くも「ネットフリックスボタン」に対応した。

TVerでは、9社のデバイスメーカーさんの端末にボタンを掲載していただいています。(2023年12月現在) マーケティング活動として、家にいつも置いてあるリモコンに掲載されることで、テレビで利用できるという認知、気付いた時にすぐ起動できることで、TVCMや、SNS広告などをみた後すぐ視聴に繋げられることがメリットです。 リテンションとして、すでにTVerを利用していただいている方には、 より、簡単にTVerを利用いただけるようになるといったメリットがあります。

リモコンボタンへの掲載について、今後も推進していく所存でございますので、皆さんのお家にもTVerのロゴがついたリモコンボタンが来る日が来るかもしれません。 ぜひその際は、たくさんPushして、TVerをお楽しみいただけると嬉しいです。

6、おわりに

簡単にコネクテッドTVのビジネス領域の話をしてきました。 最後に少しだけ、展望について書いてみたいと思います。

自分自身の思いとして、 自分の仕事を通して、エンドユーザーに、 感動体験を届けることを仕事の軸にしています。 TVerでもたくさんの感動をユーザーに届けられるよう仕事に取り組んでいます。 UIUXの改善、リモコンボタンからのダイレクト起動、作品との出会い、など TVerのコネクテッドTV体験を今よりもよく、 そして、テレビを解放するために、日々邁進してまいります。 ぜひ、コネクテッドTVの領域にも注目してみてください!

ちなみに採用も頑張っています、ご興味ある方はぜひ! カジュアル面談しましょう! herp.careers

以上です。長々と稚拙な文章にお付き合いいただきありがとうございました。 また、別の話題でどこかで書いてみたいと思います。 引き続き、TVerを宜しくお願いします!