ISUCON 夏祭り 2023 参加レポート

こんにちは。TVerの水野です。

2023年8月26日(土)、ヤフー株式会社 17F LODGE & セミナールームで開催された、ISUCON 夏祭り 2023に参加してきました。 isucon.connpass.com

ISUCONとは

ISUCONについては、下記のインタビュー記事より引用させて頂きます。

『ISUCON(イスコン)』とは『Iikanjini Speed Up Contest(いい感じに スピードアップ コンテスト)』を略したイベント名。ISUCONでは「お題となるWebサービスを決められたレギュレーションの中で限界まで高速化を図るチューニングバトル」が繰り広げられます。優勝賞金はなんと100万円。

zine.qiita.com

ISUCON夏祭りとは

ISUCON夏祭りは、ISUCON好きな人たちが集まり、ハンズオン、トークセッション、交流会などを楽しむお祭りです。

イベントサイトより引用

ISUCON 夏祭り 2023はISUCONが好きな人であれば誰でも参加できるISUCONのお祭りです。

・ISUCON何もわからないけどチャレンジしてみたい

・ISUCONのことが好きすぎるので、同じような人とISUCONについて語りたい

・ISUCONについて語っている人を間近で見たい

といった方に特にオススメです。

会場

会場はトークセッションや夏祭りブース(スポンサーブース、射的など)があり、これらをワンフロアで実施されていましたので、エリアによる熱量の差なく、常に盛り上がっている雰囲気でした。

9:30-19:00のイベントでしたが、こうした夏祭りブースのおかげで気分転換を挟みながら1日を過ごせました。

Splunk Services Japan合同会社様のお写真を撮り損ねてしまいましたので、ISUCON公式 Xをご確認ください...

ISUCON個人スポンサー

ISUCON個人スポンサーの特典グッズが紹介されており、実用的なアイテムが多く用意されていました。

いつかISUCONの特典グッズだけでキャンプにいけそうなバリエーション...

isucon.net

ISUCON12 ISUCON12 ISUCON11 ISUCON10

ノベルティ

こちらがISUCON 夏祭りの参加者ノベルティです。

ノベルティ一覧

さくらのVPS 2Gクーポンが入ってました。これでしっかり素振りできます。

ハンズオン

ハンズオンは、座学 + ライブコーディング形式で行われました。

speakerdeck.com

座学の初めに、約100人の参加者を対象にアンケートが行われ、ISUCONに何の言語で参加する予定かを挙手する時間がありました。その結果、RubyPHPが約4人ずつで、残りのほとんどがGoを選んでました。今年もGoの人気が高いことが感じられました。

座学では、

  • 問題の出題傾向として、なんとなく流行っている技術が使われがち
  • 8時間コーディングをし続けるのではなく、ベンチを回し続ける大会
  • 8時間で800回デプロイする競技。1時間で10回。だからワークフローを高速に構築することが大事

など、ISUCON参加者に向けた多くのポイントを解説して頂きました。

ライブコーディングでは、private-isuというリポジトリを使用しました。このリポジトリは私自身も知っていたものの、実際に触る機会がなかったため、今回のハンズオンでその内容に触れることができて良かったです。興味を持った方は、このリポジトリをクローンしてベンチマークを試してみることで、ISUCONに対するイメージが湧いてくると思います。

github.com

トークセッション

トークセッションについては、登壇動画と登壇資料がアップロードされており、詳細はそちらでご確認いただけます。

全てのセッションが非常に有益な内容でしたが、特に「NaruseJunの戦略とコミュニケーション / とーふとふさん」というセッションでは、昨年の優勝チームであるNaruseJunの方が、自身のチームの戦略やコミュニケーションについて話していました。また、ISUCONの参加中の様子を動画として残していたようで、登壇中にその動画を視聴することができました。

優勝の瞬間は、まるで本番同様に会場が盛り上がってました。

登壇動画

www.youtube.com

登壇資料

isucon.connpass.com

Fireside Chat

Fireside Chatとは暖炉を囲み、カジュアルに会話をする座談会のようなことを指します。参加者の質問に、登壇者の方が答えて頂きました。

各質問の回答については、YouTubeの動画をご覧いただくのが良いですが、個人的に気になった下記を以下に抜粋します。

ChatGPT、Copilotどう使う?

まず、前提としてChatGPT、Github Copilotは、レギュレーション未定とのことでした。後日発表されるとのことです。

もし、レギュレーションが許可される場合、

  • Github Copilotは普段も使っており、賢いから使う。
  • ChatGPTは任せて外した時に困る。
  • ChatGPTはハマった時に使ってみる。

などの意見が上がってました。

質問一覧

交流会

イベントの最後に行われた交流会では、軽食とドリンクが提供され、参加者同士の交流が深まる場となりました。

参加者たちはISUCONに関する失敗談や経験談、また自身の意気込みなどについて初対面のエンジニア間で話すことができました。

また、交流会の中で、抽選会まで用意して頂き、HHKBキーボード、ヘッドホン、マウス、サイン入り達人が教えるWebパフォーマンスチューニングといった豪華な賞品が用意されました。

乾杯 抽選会

感想

ISUCON 夏祭りに参加することを決めたきっかけは、TVerの先輩エンジニアからのサブリミナルメッセージでした。「ISUCONはいいぞ!」という言葉が私の中で引っかかり、実際に参加してみることになりました。結果的に、その選択は正解で、素晴らしいイベント体験になりました。

当初はISUCON14からの参加を考えていましたが、ISUCON夏祭りのハンズオンやトークセッションを経て、今年のISUCON13に挑戦することを決意しました。

TVerのバックエンドチームとして、以下の点でISUCON参加を支援する文化、強みもありますので、得た知識や経験をTVerのプロダクト開発に還元していく意向です。

  • 業務時間をISUCONの素振りなどに割り当てることも可能
  • ISUCONの素振りのインフラコストは会社負担
  • ISUCON参加の当日、業務扱い可能
  • 2830万MUBの高負荷なTVerプロダクト開発で得た設計、実装の知見を活かせる

最後に

2023年11月25日に開催されるISUCON13に、TVerは協賛させて頂きます!

詳細は、先日アップされたこちらの記事に!

techblog.tver.co.jp

今年のISUCONも熱いイベントとなることを願っています!参加される方、お互い頑張りましょう!