AWS Summit 2023 Tokyo に参加しました(2/n)

はじめに

AWS Summit Tokyo
こんにちは。TVerでバックエンドエンジニアをしている伊藤です。

AWS Summit Tokyo 2023が4年ぶりにオフラインで開催されました。

TVerのメンバーと一緒に両日海浜幕張まで行ってきましたので、今回はそのレポートをしていきたいと思います。

AWS Summitとは?

AWS Summit は日本最大の 「AWS を学ぶイベント」です。クラウドコンピューティングコミュニティが一堂に会して、アマゾン ウェブ サービス (AWS) に関して学習し、ベストプラクティスの共有や情報交換ができる、 AWS に興味がある全ての皆様のためのイベントです。AWS Summit では、業種や業界、AWS クラウドの経験を問わず、幅広い対象者に向けて 150 以上のセッションや 180 以上の EXPO コンテンツ(展示やハンズオン、AWS エキスパートに相談できるコーナーなど)をご用意しています。ご自身の興味や経験に合わせて、自由にセッションや EXPO コンテンツを組み合わせてイベントをお楽しみいただけます。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-summit-tokyo-event-introduction/

現地の様子

会場の様子はAWSさんの公式Twitterなどで発信されていますのでよければ見てみてください。

twitter.com

また、海浜幕張駅の改札近くにはNew Relicさんの広告が掲載されていたり、京葉線車内ではAWSさんのCMも流れていました。お祭り感があってよかったです。

海浜幕張駅にあったNew Relicさんの広告

セッション

いくつかセッションを聴いてきたのでその簡易レポートです。

Resilience at AWS 回復力のあるシステムを作る為の設計指針

タイトル通りResilienceについてのセッションでした。 初心者向けということもあり、Resilienceとはなにかやそのためにどう設計していけばよいかについての説明中心で、とにかくAWS Well-Architected Frameworkを知っていてほしいと言っていました。ベストプラクティスとても大事。

セッション最後に出てきたカオスエンジニアリングに個人的に興味があって、AWS Resilience HubやAWS Fault Injection Simulatorは後日何ができるか色々調べたいなと思っています。

ニコニコでのクラウド活用、その意思決定とアーキテクチャ

大規模オンプレサービスであるニコニコでどうやってクラウドを活用していくのか、文化的課題/技術的課題の二つの側面についてのセッションでした。

0から活用を考えていく中で、コストガバナンスを高めるための取り組みやControl Towerを使ったアカウント管理、オンプレ環境との連携での名前解決やネットワーク設定などについて発表されていました。

大規模なオンプレ環境でクラウドを共存させていくための事例としてとても参考になるセッションでした。Route53の事例なども勉強になりましたが、インフラコストへの意識など組織の文化の話は大事だなと改めて感じました。

ABEMA の大規模・高画質ライブ配信を支える AWS クラウド動画配信システム(株式会社AbemaTV)

ワールドカップに向けて新規開発した配信システムについてのセッションでした。

なぜ既存のシステムではダメだったのかだったり、マルチリージョン/CDNの採用、デバイスと画質などについて話していました。

設計方針や仕様をユーザ行動や障害の予測やテスト、視聴品質の計測で決めていることが印象に残っています。行動予測や実際の計測はとても大事です。

また今回のセッションに関連した内容の発表をABEMA Developer Conference 2023でも発表しているみたいです。

おわりに

AWS Summitの様子をレポートをさせていただきました。 4年ぶりのオフラインイベントということもありたくさんの方が参加されており、非常に賑わいがありました。これからオンデマンドでの配信も始まるので興味がある方は是非登録してみてください。

AWS Summitへの参加は初めてでしたが、いくつかのセッションや展示もみることができ有意義な時間を過ごすことができました。 さまざまな方とお話しする機会もあり、オンラインにはない良さというのも数年ぶりに改めて実感することができました。

今後TVerのサービスに色々活かしていきたいと思います。