こんにちは。TVerでAndroidエンジニアをしている西田です。2025年1月に入社し、早くも数ヶ月が経ちました。 今回は、入社後のオンボーディングを通して感じたことや取り組んだことについて紹介したいと思います。
バックエンド側のオンボーディングの取り組みについての記事もあるのでそちらもぜひ合わせて御覧下さい。
オンボーディング中
入社初日は、まずTVer社内全体でのオンボーディングがありました。そちらは入社時期が一緒のメンバーとオフィスの会議室に集まって、社用携帯とPCのセットアップ、セキュリティ講座や、TVerの社内制度や事業について説明を受けました。
このオンボーディング中に、開発に使う検証端末として、Androidスマホ1台、Androidタブレット1台、Chromecast1台、iPhone1台の計4台を貸与していただきました。これだけ多くの端末を貸与していただき、開発体制の充実ぶりに感動しました。
🎍新年あけましておめでとうございます🌅
— TVerのなかみ (@TVer_Inside) January 6, 2025
お休みだった人もお仕事だった人も健やかな新春をお迎えできましたでしょうか#TVer では今日から仕事始めとなり、1/1付で6名もの方が入社してくださいました🎉
昨年もたくさんの方が入社し #TVer を一緒に盛り上げてくださいました✨… pic.twitter.com/YNJnIW8hOW
AndroidチームのオンボーディングではSmartHR上に3ヶ月後の目標や、所属チームの説明、あなたに期待することなどをまとめた資料がありそちらに沿って進めました。
次にオンボーディング中、特に印象に残っているものについて詳しく説明します。
バディ制度
TVerにはバディ制度という、新しく入社された社員に対して先輩社員がメンターになる制度があります。この制度のおかげで誰に質問をすればいいか明確でとても安心感がありました。
他にも、メンターの方が定期的に1on1の時間を設けてくださり、業務の進め方や技術的な疑問点の相談以外にも雑談などができたのがとても嬉しかったです。私が初めての転職かつ、入社直後で分からないことも多く不安もありましたが、メンターの方が親身になってサポートしてくださったおかげで、安心して業務に取り組むことができました。
1on1
バディとの1on1以外にも業務で関わりのありそうなメンバーや上長と1on1をしていただきました。こちらの1on1のメンバーもオンボーディング資料でピックアップされており、そちらに沿って進めました。
1on1はAndroidチームに限らず、ディレクターやQA、iOS、Web、コネクテッドTV、マネージャーなど様々な方としていただきました。皆さん、多種多様なバックグラウンドを持っている方がいらっしゃって非常に楽しかったです。
この1on1を通してTVerの歴史や、各プラットフォーム毎にどのような施策に取り組んでいるかなど幅広く知ることができました。 例えば、QAチームの方との1on1では画面仕様書やQAレビューの資料を教えいただき、以降の業務でも非常に役に立ちました。QAレビューの資料ではかなり細かく記述されており、QAチームの方はこのような観点でレビューしていただいているんだなと非常に勉強になりました。
広告説明会
TVerの広告がどのような仕組みで流れているか説明会を開いていただきました。この説明会では、動画広告の規格としてVAST(Video Ad Serving Template)があることや、広告を表示する位置としてVMAP(Video Multiple Ad Playlist)があることなどを知りました。
広告は非常に複雑で完全に理解したとは言えませんが、説明会に参加したことで後続のタスクで広告関連のコードに触れる際に、それが広告のどの部分に関わっているのかを理解する時に、スムーズに把握できました。
開発周り
開発環境のセットアップに加えて、Figmaを使った開発に関する説明動画も用意されておりそちらの視聴もしました。この動画を見て初めてFigmaのDev Modeの有用性を知ることができました。
開発環境の準備が整った後、最初の開発案件として5つほど小さなIssueをピックアップしていただきました。これらのタスクは、ライブ画面やVOD画面など、TVerの主要な機能に関わるもので、難易度も無理なく取り組めるレベルでした。おかげで、各機能の概要を把握しながら、スムーズに開発を進めることができました。
バディ以外にも、開発中、技術的に分からないことがあったらAndroidチームのメンバーに、仕様周りでわからないことがあったらディレクターに質問をしながら業務を進めました。 Slackでの質問はもちろん、より込み入った内容や、文章だけでは伝えにくいニュアンスがある場合は、Google Meetを使って直接質問をしました。ちょっとした疑問でもすぐに質問できる雰囲気がありとても良かったです。
オンボーディング後
オンボーディングでの業務や、1on1でメンバーと話した中で見えてきた課題もあったので以下のような取り組みをオンボーディング後に行いました。
ドキュメントを書く
分からないことや、社内にドキュメントが見当たらない場合はできるだけドキュメントを書くようにしました。 1on1の際に、ドキュメントが不足しているために理解が難しい点があるという話を聞いたことも、ドキュメント作成を意識するようになったきっかけの一つです。そのため、些細なことでもドキュメントにまとめるようにしました。
このドキュメントをまとめたおかげでタスクの引き継ぎ時や、詰まってそうな時にドキュメントを見合わせながら説明をできたりと非常に役立ったので、今後も継続していきたいと思いました。
手を上げればチャレンジできる
チームで取り組んでいるタスク以外にも他に課題があれば自分から手を上げて取り組むことができました。 私はテストカバレッジの可視化に取り組んでみました。
TVerのAndroidアプリではあまりテストコードが多くない状態でした。そこでまずは現状のカバレッジがどの程度か把握しやすくするためPull Requestにカバレッジレポートをコメントする仕組みを提案し、導入しました。
具体的には、GitHub Actions上でKoverを使ってカバレッジレポートを生成し、octocovで生成したカバレッジレポートを解析後Pull Requestにコメントをするようにしました。
最後に
この記事では、私が入社してからのオンボーディングや、その後取り組んできたことについて紹介しました。 入社当初は初めての転職で不安な点もあったのですが、皆さんの手厚いサポートのおかげでスムーズに業務に取り組むことが出来ました。
今後はこの経験を元に、ユーザへ品質の高いサービスをスピード感を持って提供できるように取り組んでいきたいと思います!